探究発表会にて
ごめんください。
中学一年生の長男孫の探究発表会に、お嫁さんに誘われ一緒に行ってきました。
今年度出来た中学校の99人の一期生、一人一人が個々の探究の成果を8場所でスクリーンを使っての発表でした。
発表は5分、その後3分間の質疑に、皆さんが堂々としてセンスのあるパフォーマンスも取り入れ、とても見応えがあり驚きました。
★地動説の証明~それでも地球は回っている
★猫と犬の感情について
★私は消波ブロックを疑っている
★防災について再確認して災害に備えよう
★日常生活に潜む謎~ばかって何だろう
★固有の特性を活かして美しくなるための2ステップ
★発酵食品から158年の歴史を知る
8場所を回りながら、7名の発表を伺ってきましたが、その様は12~13才の生徒の探究ではなく、大人の探究発表そのものでした。
孫が何しようかと考えていた時は、“目の前に探究材料がいっぱいあるよね”と言ったことがありました。
後日、蔵に来ては米から糀になる様子、糀からあま酒が出来るまでをそのつど、シャーレに入れ、写真を撮り、2週間かけて調べていました。
時折、事務室にいる私に、菌や酵素の話、発酵について聞いてきますが、書き込みをするわけでもなく、ふーんと聞いているだけで、大丈夫なんだろうかと思っておりました。
発表を聞いて彼なりにしっかりとまとめていたし、きちんと理解し調べていたんだなぁと感心しました。
またたくさんの質疑にもユーモアを入れて答えていたし、最後の質問には
『醤油が醗酵するときの音が蔵の中に響き渡って、弦楽器の演奏会のようだったという話をおばあさんに聞いて、自分も体験したいと思うし、その搾りかすを利用した食品開発にも目を向けたい。』
と締めくくってくれて、胸が熱くなりました。
息子が大学の醸造科で学んでいた頃、発酵の生業やその中で生まれる酵素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸についての話を共有し合えたことをなつかしく思い出し、中学生の孫とまたこんな会話が出来て、倖せを感じました。
孫だけでなく、探究の課題を99名が一生懸命やり遂げている姿に感動し、先生達の導きに感銘した次第です。
四月から新一年生が入学し、先輩となります。
ユニークで個性たっぷりの二年生で頑張ってほしいと願います。
何十年ぶりに中学校で若いパワーに接し、エネルギーをたくさんいただき、若返らせてもらいました。
本当に皆さんありがとうございました。