合資会社鷲田民蔵商店

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女将のつぶやき

嫁の響き

年明けて初の”つぶやき”となりました。

遅ればせながら、本年も宜しく御願い申し上げます。

 

ここ2~3年、気になると言うか、耳に残る言葉があります。

男の方が御自分の奥様の事を”嫁”と呼び捨てで語る時がありますよね。

”奥さん”でなく、”嫁さん”でなく、”嫁”と言うんです。

お二人間だと”名前”で呼んだり、”お母さん””ママ”とかで何事もないのでしょうが、外での会話になると”嫁”なんですよね。

関西芸人さん達がテレビ等で”嫁”と言うのをよく聞きますが、私の周りでも、特に若い方が口にすることが多くて、気になるところでございます。

 

そもそも、”嫁”と言う言葉は、外から嫁いで来てくれた方を両親や家人が呼ぶ名なのですよね。

時代ですよと思えばそうなのですが……

息子を気にして見ていますと、”名前”で語り、来客時の状況においては”妻”と言っているようです。

 

主人に聞いてみたら、昔から”かみさん”と言っているとのこと。

逆の立場で私は夫をどう言っているのか?

その場に合わせ、”主人” ”夫” ”旦那さん” ”パパさん” ”じじちゃん”と色々です。

しかしながら”嫁”と言う呼び捨ての響きは耳障りが良くない感じが致します。

 

私が嫁いだ時、”鷲田はんのお嫁はんですか?”とよく聞かれていましたが、先代の亡き父は友達の奥さんを〇〇さんの”奥方”と言っておりました。

当時はびっくりしましたが、それから三十年後、息子がお嫁さんを連れて家に入った時の事。

十四年前ですが、親しくつき合わせていただいていた商家のおばあ様からお祝いの電話があり

”おめでとうございます。よがんしたのぉー!!” ”ところで、たくちゃんの奥方はどちらのお出ですか?” ”はい、新潟でございます。” としばらく振りの”奥方”と言う言葉に唖然としてしまった記憶があります。

 

言葉って使い方ひとつで本当に響きが変わってきます。

私が年を重ねたせいですが、世の旦那様達へ♡

どうぞ、せめて”嫁さん”とさん付けで会話していただきたいと思うところでございます!!

ごめんくださいませ。

 

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