かんたん赤かぶ漬けの素デビュー
ごめんください。
“暑さ寒さも彼岸まで”とは昔からよく言われたものです。
あの猛暑も忘れてしまう程の肌寒い秋となりました。
三百三十年の歴史を持つ伝統野菜、温海かぶ(赤かぶ)もそろそろと思いきや、今年は例年通りとはいかず、不作とのこと。
山の傾斜での焼畑農法で何十年と栽培している方も“こんな年は初めて”と嘆いておりました。
一霞地区の赤かぶは昔から有名です。
旨味、あま味、キメの細かい食感、パリッとした歯ざわりは何とも言えません。
六十年以上も前の事。
先代の母が東京から帰る汽車の中で、隣合わせた方と雑談していたところ、一霞の自慢の赤かぶを漬けて、他方面に広めていきたいとの夢を聞かされ、何気に当店で酢を造っているから一度漬けてみて下さいとおあげしたら、美味しく漬け上がったとの事。
それから、一霞の方達とお付き合い頂き今に至ります。
母が申すには、その方が一霞から出ていた県会議員さんと後に知り、びっくりしたそうです。
“何が御縁で繋がりが出来るかわからないもんだのぉー” と、この時期になると毎年聞かされました。
この秋、当社では“赤かぶ漬けの素”の販売を始めました。
頼れる部長を筆頭に、皆で何度も試作をくり返し、“かんたん赤かぶ漬けの素”としてデビュー致しました。
赤かぶがまだ出ないので、色々野菜でピクルスを作ってみました。
とても美味しくてきれいで、食卓のテーブルに置いて眺めながら食したい一品となりました。
大根、人参、玉葱、パプリカ、セロリ等、短冊切りにそろえて、簡単に一時間程度で出来ますのでお試しし下さいませ。
もちろん赤かぶもしっかりと漬かったら、最高に美味しくなりますので、“わしだのかんたん赤かぶ漬けの素”をどうぞ御贔屓の程、宜しく御願い申し上げます。