感謝
ごめんください。
3月11日震災の日。
鶴岡准看護学院の閉校式が行われました。
14時46分に黙祷をし、厳かに式は進められました。
明治39年、看護講習会から始まり、学院としては64年の長い歴史に惜しまれながら幕を閉じたのでした。
1500名以上の看護師さんを送り出し、社会貢献に大きく寄与された学院でした。
私も”栄養学”の講義を40年受け持ち、この度、感謝状をいただいて参りました。
微力ながらお役に立てたことを誇りに思います。
振り返りますと最初の講義の時、若輩者の私は数々の質問を受け、一問だけ即座に説明出来ず、次回までお預けさせてもらい、試された時間であったと後に苦笑いしたことがありました。
当時は中学卒業しての入学の人もいれば、子育てしながらの勉強の人もいたり、資格を取るためにほとんどの人が医療機関で働きながら頑張っておりました。
また40年の間に“〇〇さんのお子さん?”と言う問いかけも多く、お母さんを見習って娘さんも看護の道をめざす人が何人かおりました。
私の授業は講義の他に、食事療法の調理実習もあったので一人一人との触れ合いも多かったです。
調理のお手伝いで芋煮会に呼ばれ、当時2歳と4歳の息子たちを連れ、参加させていただいた事も良い思い出です。
時代で変化していく栄養学も、いつも勉強の日々でしたが、それで私自身が大きく成長させていただいたと思っております。
式の中でのスクリーンでは、歴代の学院長(医師会長)、本当にお世話になった業務の先生達、そして学生さん。懐かしいお顔ばかりで胸が熱くなりました。
看護なくして医療、そして介護は成り立ちません。
今、大変な時代ではありますが、全ての看護師さんに心より感謝とエールをお送りしたいです。
いつも変わらない笑顔での看護には、崇高な思いでしかなく、尊敬申し上げます。
40年、あっという間の時の流れではありましたが、御世話になり本当にありがとうございました。感謝申し上げます。