惜別
ごめんください。
それは突然のことでした。
家族同様に四十年近くお付き合いしてきた方が、我が家に顔を見せて三時間後に突然逝ってしまいました。
一人息子は海外赴任で、たまたまお嫁さんが二歳と四歳の孫を鶴岡のじぃじに合わせたくて何年か振りに三人で帰国したばかり。
”今、羽黒山に登って来たよ。これから一泊で湯の浜温泉に行ってくるよ。”
と、寄ってくれたのです。
孫と一緒に温泉につかり、晩酌をついでもらい、美味しい食事をいただき、その日は本当に嬉しそうで幸福な顔の写真がたくさんありました。
原因は全くわからないままです。
富山出身で甲子園にも出て、女子ソフトのコーチをしたり、スポーツ万能な丈夫な人でした。
一人で頑張っていたのに…
思い起こせば、二十年前に透析をしていた奥さんの訃報も突然でした。
二人とは、親子共々本当に仲良くさせていただいていたから
”夫婦揃って突然すぎていったい何なの!!”って叫びたい!!
奥さんの時もそうだったけど、弔辞の際には素敵な笑顔が浮かんできて切なくて苦しかったよ。
”パパ、ママ、これから行っていいかい?”
って声が今も聞こえて来るようです。
最後に会いに来てくれてありがとう。
上でも二人で仲良く笑顔たっぷりでいてのぉー。
息子家族の事は、鶴岡に来た時は今まで通りだから大丈夫だよ。
いつか、いつか、そちらで会った時には又よろしくのぉー。
合掌